前回に引き続き、姉夫婦の来ブルキナレポート。
「俺、もうトイレその辺でええわ。」
旦那さんがうちのトイレから出てきて開口一番の感想。
(事実、それ以降、庭で用を足していた。)
たくさんの虫たちに、トイレで出迎えられたらしい。
(でも、今回はトイレの中からコウモリが飛び出してはこなかった。)
「あたし、もうトイレ行かない。膀胱炎になってもいい。」
こっちが我が姉。
1年経つと何ともないことが、日本から来たばかりの人の感想で、あーそうなんだと思う。
好奇心旺盛な旦那が
やりたかったこと。
アフリカに来たからには・・・
髪を編む。
「この人の髪、滑る!」
悪戦苦闘しつつ、
4列のトレースを入れてくれた。
ブルキナで髪を編む男性は、
ミュージシャン、
アーティスト、
サッカー選手etc。
彼も自転車選手だし、いっか。
なかなかファンキー。
これで会社に行くらしい。
そこら辺を歩き回っている無数の動物。
「なあ、あのブタとかニワトリとか、誰のなん?
勝手に捕まえて食ってもええの?」
子ブタを追いかける。
結果的には捕まえられなかったし、勝手に食べもしなかった。
「ネットでブルキナ産のかごバックがあってね、無地の一番小さいのが3800円するんよ!」
メモ用紙3枚綴りにびっしりと名前の書かれたお土産リストを片手に言う。
ブルキナのかごバックは偽物まで出回る人気商品らしい。
去年来たかごバックマニアの友達曰く、ブルキナのそれはクオリティーが高いそうだ。
「1個300円!じゃあ、自分用に買おうかな。」
結局、6個買った。(5個はお土産用)
水に濡らして折りたたむことができるから、と。
空いたトランクに詰め込んだ。
羊もブタも、ニワトリも食べた。
サンドウィッチもバゲットも。
タイ米のリ・ソースも。
バナナもピーナッツも食べつくした。
でも。
一番食べてほしかったマンゴーはシーズンほぼ終了。
硬くて高くて、美味しくなかった。
ベナン産のパイン・アップルは美味しかった。
「ミカちゃん、黒いなぁ。」
「ミカちゃん、シミ濃くなったなぁ。」
「ミカちゃん、相変わらず顔長いなぁ。」
折々にくれるコメントが増えた。
「ミカちゃん、たくましくなったなぁ。値段交渉とか、一歩も引かんやん。」
「ミカちゃん、それ食べん方がええよ。」
1年振りに会う姉夫婦に、私は一体どんな風に写ったのだろう。
2人は言った。
「アフリカに来るのはちょっとハードル高いけど、ブルキナならいいかもね。
だって、人がメチャクチャ優しいもん。」
事実、うちの職場のディレクターは家に招待してくれ、
直属の上司は、「一緒にレストランに行く時間がないから、これでご飯食べろ」と
大金(5000Fcfa!)を握らせてくれ、
若い同僚たちは、仕事を抜けてトランクを駅まで運んでくれた。
本当に突然の訪問で、
時間に余裕もなく、
見るべき場所、食べるべきものを網羅できず・・・
でも、心の底から楽しかった。
ありがとう。
また来てね。
ただし、次回は事前に連絡されたし!