人間は、本当に驚いたとき、どんな反応をするのだろう。
月曜日。
「正午くらいに視察が来る。」
という言葉を信じ、NERICAのサイトで朝9時から待つ。
ひたすら草を抜き。
昼食も抜き。
16時になっても来ない。
「ミカ、先に帰っていいよ。」
お言葉に甘えて帰る。
いつもの国道を、いつものようにバイクで走る。
突然聞こえたのは、「ミーカチャーン!」という男性の呼び声。
おかしい。
ここで私をチャン付けで呼ぶ男性はいない。
振り返ってみれば、ブルキナべに交じって道端に2人の白い人達。
「あの男の人・・・誰だっけ、どこの隊員だっけ・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
し、し、しんごちゃん!?????
ね、ね、姉ちゃん!??????」
幻想か、現実か。
回線が繋がり、認識するまでに30秒程、私はフリーズした。
来たのだ。
突然。
何の予兆も見せず、何の事前連絡もせず。
しかも、首都から3時間半のウンデに。
姉夫婦が。
あり得ない。
こんなところにいるわけがない。
でも、あり得た。
そして、いた。
ブルキナでは、VISAを申請する際、民家に泊まるには大使館に本人からの招待状が必要。
11月にやってくる母に送ったものを、偽造したらしい。
黄熱病の予防接種が絶対必要。
隣の福岡県で打ったらしい。
前夜、ブルキナに到着。
空港に他の客を迎えに来ていたホテルに頼んで泊まったらしい。
英語はほとんど通じない。
ジェスチャーと、絵と、英語が話せるブルキナべ2人を見つけたらしい。
そして、ウンデ行きのバスに乗ってきたらしい。
「ミカに会いたい」とさえ言えばすぐに会えると思っていたウンデ。
予想よりも、大きな町だった。
警察に行き、警察が家まで私を探しに行ってくれた。
(いつかのカメラ盗難事件の際の調書に残っていた。)
(冒頭の通り、朝から夕方まで村に行っていた。)
結局、たまたま私が通りかかり、たまたま通りをみていた旦那が見つけた。
約3時間、そこに座っていたらしい。
笑うしかない。
よく来たねー、って言うしかない。
脱帽。
あっぱれ。
2年越しの新婚旅行。
「言ったら面白くないじゃん。いや、ビックリさせようと思って。」
ええ、ビックリしましたよ。
すごい夫婦だわ・・・。
その大きなトランクの半分以上、約10㌔は、母親によって詰められた救援物資の日本食。
父の漬けた梅干しから、マーブルチョコ、日焼け止めまで。
ブルキナに3泊4日。既にパリへと旅立ちました。
お腹も壊さず、食べまくり、買いまくり。
旦那さんのブログです↓
http://blogs.yahoo.co.jp/shingo_shiraishi
よかったら、あちらサイドからもブルキナを感じてください。
90歳を超えた祖母までがこの秘密を共有していた。
やっぱり、うちの家族の中では私が一番まともだ。