当たり前だけど、生まれたとき、私は言葉を知らなかった。
何冊もの本を読んだ。
何本もの映画を観た。
何曲もの歌を聞いた。
何人もの人に出会った。
今、私はたくさんの言葉を知っている。
美しいことば。
優しいことば。
元気をくれることば。
忘れられないことば。
時には誰かの言葉に傷つき、
時には誰かの言葉に励まされ。
何かと、誰かと出会うことは、新たな言葉を知ることかもしれない。
それなのについ出てしまうコトバ。
めんどくさい。
忙しい。
どーでもいい。
自分にも、相手にもプラスにならないそんなコトバ。
同じ口から出る言葉。
どうせなら「いいことば」を発していこう。
「ムリだ」ではなく「やってみよう」
「ごめん」ではなく「ありがとう」
「嫌い」ではなく「好き」という言葉を。
ブルキナにいて思い出す言葉。
それは、ある日大学の図書館で読んだ新聞の小さな記事にあった。
未来のことを考える人には、いつも未来がある
(元フランス大統領 ミッテラン)
私はここで何かを急激に変えることなんてできない。
この国の発展に大きく貢献することも難しい。
でも、例えば自分が去る時。
例えば10年後。
例えば22世紀。
この国はどんなだろう。
その未来を考えてみる。
「めんどくさい」じゃなくて、「一緒に考えてみよう」。
その未来はきっと明るい。
そして、今日も素敵な言葉を何回も言おう。
おかえり。
愛してる。
大丈夫。
ありがとう。