問題です。
2010年11月21日は何の日でしょう?
5年に1度の、ブルキナファソ大統領選挙の日!
1960年、アフリカの年にオートボルタ共和国として独立。
1966年から数次にわたるクーデターが発生。
1983年にトーマス・サンカラによるクーデター。
(サンカラは「アフリカのチェ・ゲバラ」と呼ばれた人物。
「ブルキナファソ」と国名を変更、国歌の作詞もした。
社会主義路線を推進し、ソ連や東側諸国と友好を築く。
国民からの支持も高い、カリスマ的政治家だった。)
1987年ブレーズ・コンパオレによるクーデター。
以降、ブレーズ・コンパオレは現在まで大統領。
つまり、23年目の大統領、である。
「日本はまた首相が代わった!」とブルキナベは驚くけれど、
「ブルキナは未だ大統領が代わらない!」と私は驚く。
同時に、次期大統領の最有力候補。
そのキャンペーンたるや、すごい。
いつにも増して、大統領は全国でイベントに出席。
彼の名を冠にした病院が建設され、その他様々な工事が進む。
新聞でも、彼を見ない日はない。
そんな中、ウンデでも、「コンパオレ決起集会」。
本人も夫人も来なかったけれど、そこはコンパオレでいっぱい。
一体何枚のTシャツ、ポロシャツ、帽子が無料配布されたことか。
『私達の大統領』とか、『コンパオレに投票せよ!』、まぶしく白い新品。
彼の顔をプリントした布で作った服を着ている人も。
イベント終了後も、車やテントに張られていたポスターを子どもが持ち帰る。
いいか悪いかは別として、みんな嬉しそう。
誰がこの費用を出すのか?
その費用を他に活用できないだろうか?
素朴な疑問は残るけれど、
イベント翌日もウンデにはコンパオレの顔が溢れる。
まだ真っ白なTシャツの彼は、人々の胸で輝いている。
選挙の行方は、火を見るよりも明らか、なのではないだろうか。