「夏休み、ブルキナファソに行きます。」
「それ、どこ?」
「西アフリカの、ガーナの上です。」
「ガーナってどこ?」
そう聞かれれば、地図を見てもらうしかない。
「動物、いっぱいいるよね。キリン、持って帰って。」
「アフリカの人って裸で槍持ってるんでしょ?」
「すごい所にピアスとかしてるんじゃない?」
「飢餓がひどいんじゃない?」
どれも、日本を旅立つ前に弥生先生が周囲の人から言われた言葉。
まず、アフリカの国は分からないし、
アフリカのイメージって残念ながら未だにそうかもしれない。
日本に忍者・侍が未だにいると思われているのと同じだ。

ブルキナにキリンはいない。
数えるほどしかいないライオンだって、運がよければ国立公園で謁見できる程度。
ブルキナベはオシャレだ。
服も着てるし、スーツだって着る。
女性は耳(たまに鼻
も)に日本と同様のピアスをしている。
槍を持って歩いている人に、1年以上経っても出会ってはいない。
メディアで見る、飢餓で死にそうな子どもも見たことが無い。
それでも、日本では映画に出てきたコイサンマンや、国際機関のポスターのイメージが根強い。

日本からアフリカは遠い。
日本でブルキナファソを知っている人は、きっと少ない。
アフリカから日本は、もっともっと遠い。
海外に出ることができる人は、本当に一部。
でも、ブルキナファソで日本を知らない人は、ほとんどいない。
小学生でも、村の人でも、「ヒロシマ」「ナガサキ」を知っている。
トヨタやホンダ、ソニーに憧れる。
日本人が家族や友達、お客様を大切にするように、
ブルキナベも心からもてなしてくれる。
コーヒーも飲むし、お米も食べる。
当たり前だけど、毎日を生きている。
日本人と何ら変わらない。
知らないことが悪いわけではない。
知る術が少ないだけ。

弥生先生は言った。
「アフリカって遠いと思ったけど、案外来られるもんだね。」と。
「ブルキナ・・・。一言じゃ言えないけど、よかった。」と。
「30歳の大冒険。来てよかった。」と。
2学期が始まる。
先生は中学生に何を伝えてくれるだろう。
「一言では伝えられない」と言った、ブルキナファソ国を。
そして、それを聞いた中学生たちは何を感じてくれるだろう。
遠いアフリカを、少しは身近に思ってくれるだろうか。
弥生先生。ブルキナファソ-日本親善教師として伝道してね。
毎晩停電だったけれど、来てくれてありがとう。