タクシーに乗る。(首都限定)
あるいは、カフェで。
初めて会うブルキナベが聞いてくること。
「結婚してるのか?」
いや、してない。
「なんで?」
なんでって・・・こっちが聞きたい。
「じゃあ、子供は何人いるんだ?」
・・・
独身なのに子供がいる人はいっぱいいる。
一生入籍しない人もいっぱいいる。
ブルキナベにとって、家族はとても大切なもののひとつ。
それは、私にとっても同じこと。
でも、小さいときから、私はいつも家族を困らせた。
隣の家の蜂の巣をつついて、「やめとき」と止めてくれた姉が病院に送られる羽目になった。
鉄棒から落ちて入院しているのに、病室を飛び出しては遊んでいた。
大学を卒業したら、ケニアに行って働くと言い出した。
失恋して、突然実家にやせ細って帰った。
やっぱりアフリカで働きたいと言い出し、本当に飛び出した。
いろいろな人に、「よく家族はブルキナ行くのを許してくれたね」と言われる。
「あきらめたんだと思いますよ」と答えるけれど。
本当は、とても心配していることを私は知ってる。
1週間連絡しないと、また入院したんじゃないかとメールを送ってくる家族。
スカイプが繋がると、夜中でも家族中(86歳のおばあちゃんまで)が
パソコンの前に集まってくる家族。
「手紙を入れると重くなるから、その分食べ物を入れたよ」と、
ダンボールの淵に全員からメッセージを書いてくれる家族。
デジカメを送ってくれたら、家族の写真をデータに入れて送ってくる家族。
手前味噌ですが・・・
うちの家族は、すごい。
だから、私は今日も、ここでがんばれる。